独学の効果的なノートの作り方
独学のメリット
・手軽に始められる
独学のメリットとして、1番に挙げられるのは手軽さです。
資格取得でない限り、自身の納得いくところまで学べばいいわけですし、最初は「本一冊から読んでみる」など自身に合った学習方法を持つことができるのは独学ならではです。
・好きな時に学べる
通信講座や予備校に通ってしまうと、「勉強する時間」を固定しておかなくてはなりません。
しかし独学で勉強すれば自身の好きなタイミングで好きな時に好きな時間を学習に当てられます。
気持ちのいいカフェで学習することも、自宅でリラックスしながら学習することもできます。
・経済的
そして何より独学は経済的です。
通信講座や予備校に通うと学ぶ分野にもよりますが、少なくても数万円の費用がかかってきます。独学だと費用は少額で済むため、生活の圧迫を防ぐことができます。
独学のデメリット
・モチベーションの維持が難しい
独学は全て自身1人で決めていくので、孤独がつきものになってきます。
同じ勉強をしている仲間がいない分、気軽に相談できなかったり、励まし合うということもできないためモチベーションの維持は難しくなってきます。
・計画が崩れやすい
独学で資格取得など明確に目指すものがあると、学習計画というのはとても重要になってきます。
しかし、「仕事が忙しい」「疲れた」「他の予定を優先させてしまった」などせっかく立てた計画が崩れやすくなります。
・先生や講師という存在がないため気軽に聞けない
通信講座や予備校などとは違い何かわからない部分や混乱してしまう部分を聞ける人がいなため、全て自身で解決しないといけないというデメリットもあります。
独学の正しい勉強方法
無理なスケジュールを立てない
独学で大切になってくるのは学習計画です。
資格取得が目的であれば、試験日までに完了させないといけないのでより学習計画は重要になってきます。
独学のデメリットとして上記でも話した通り計画が崩れやすいという点があります。
その理由として無理なスケジュール作りをしていることもスケジュールが崩れる原因の1つです。
学習計画は無理のない範囲で立てるようにしましょう。
例えば、「今週は仕事が忙しくなるから通勤時間の30分と仕事の合間の30分を学習時間にする」とか「週末は気晴らしに友人と会いたいから平日の仕事の後は1時間多く勉強しよう」など、余裕を持って計画を立てることで学習計画が崩れることを防げるようになります。
毎日続ける
学習量を同じにする必要はなく、毎日通勤時間の30分はテキストを読む、ノートを見返すなど学習している分野に毎日触れる習慣を持つことが大切です。
理由として、学習を習慣として持つことで勉強をすることそのものが何の苦痛もなくできるようになってくるからです。
毎日歯磨きをするのと同じような感覚で学習をする時間を持つ習慣を身につけていきましょう。
リスクヘッジを持っておく
モチベーションが落ちてきてしまった時や、わからない分野や混乱してしまい壁にぶつかった時を事前に考えて対処法を持っておくことは独学をしていくことでとても重要なポイントになってきます。
例えば、モチベーションが落ちたら「気晴らしに場所を変えて勉強してみる」や「違う分野から勉強してみる」「無料講座や体験講座を探して受けてみる」など、リスク回避につながるものを持っておくことで1番避けたい「挫折」を回避できます。
独学の勉強法
ノートはいる?いらない?
何かを学習することにおいて、ノートは必要か不必要かなどの論争を見かけますが、結局のところノートの必要性というのは人それぞれで変わってくるということです。
ノートを使用することで学習時間よりもノート作りに時間をかけてしまったり、ノートを綺麗にとりたいというこだわりをなかなか捨てられない人、ノートをとることで満足してしまい頭に入ってないという状況に陥りやすい人はノートの使い方を見直すか、ノートを使わず勉強するという選択をしましょう。
また、ノートをとることで学習が捗る人やノートの見直しを何度もし、見直すことで記憶につながる人であればノートを活用するべきです。
ノート作り不要の捨てノート
捨てノートとは『マンガでわかる 現役東大生が実践していた! 東大を攻める7つの勉強習慣』で紹介されたノート術になります。
記憶することを目的とした、書き出し優先、見返し不要、保管不要のただ書き出すという作業のためだけに使うノートなので、このノートには見やすさなどは一切必要ありません。
捨てノートの作り方
・テキストを短いひと区切りごとに読む
まず一区切りごとにテキストや教材を読み上げます。大体15分程度になるようにしましょう。
・読んだ内容を、記憶に基づいてノートに書き出す
続いて、記憶を頼りに読んだ内容をノートに書き出していきます。
綺麗に描く必要性はなく、殴り書きでも読めれば問題ありません。
大切なのは書き出していくことです。そして書き出す時に声に出しながら書いていくことも、記憶に定着させるのに効果的です。
・書き出した内容をすぐに添削する
書き出した内容に相違がないかを確認しノートに訂正していきます。
記憶できなかった部分、間違えてしまっている部分を知ることが重要で、その確認をしたらテキストを読む所からまた繰り返していきます。
この一連の流れで記憶していくという方法で、「書く」「話す」といった運動神経を使った記憶は一度覚えると忘れる可能性は低くなります。
見返し重視のノート術
捨てノート術は従来のノートの使い方とは違った使い方になりますが、見返しを重視したノート術は見返すことで記憶に定着させて行きます。
目的は何度も見返すこと。そのため見やすさは大切になってきますし、書き方にも工夫が必要になってきます。
ただ、このノートを作ればいつでも見返し自身がどこが苦手で忘れやすいのかを知ることができ、試験の事前にもしっかり復習ができます。
見返し重視ノートの作り方
・苦手分野を厳選して書いていく
暗記をするために作るノートには、苦手分野を書いていく必要があります。
テストや模試で何度も間違えてしまったところ、混乱してしまうところを重点的に書いていきましょう。
注意すべきポイントはだらだら書かないこと。簡潔に箇条書きで書きましょう。
・不安で何度も確認したいところを書く
間違えたり、苦手では無いけど不安な分野も記入しておきましょう。暗記ノートに書くことでしっかり定着すれば自信にもつながってきます。
・何度も何度も見直す
このノートは見返すことが重要なので、何度も何度も見返すようにしましょう。
せっかく書いても、見返さないと暗記には繋がらないですし、ノートを作り込んだ努力も水の泡になってしまいます。
・オレンジのペンや赤シートを活用する
覚えておきたい分野やワードなどは色をオレンジペンで記入しましょう。
オレンジのペンで記入することで赤シートを用いたときにオレンジの部分たけ消えるので見返した時に自身がどのくらい暗記できているかが分かりやすくなります。
・各分野の要約ポイントを書いておく
重要ポイントや公式などを記入しておくと、テストや試験当日の休憩時間やちょっとした時間にさっとも見返せるので、暗記項目だけではなく、各分野の要楽ポイントも書いておくことをオススメします。
世界で1番使われているコーネル式ノート術
コーネル式ノート術とは、1989年にアメリカのコーネル大学の学生のためにウォルター・ポーク氏が開発したノート術です。
ノートを独特の形で“仕切って”使用するノート術で、その利便性の高さから、現在はアメリカの有名大学、研究機関でもっとも多く導入されるノート術になっています。
ノート1ページをそれぞれ3つのパート仕切り分け、情報ごとに書き分けていく書き方で、書きながら情報の整理ができ、誰が見返しても分かりやすくまとめることができます。
また、この書き方は学習以外にも会議の内容を記入する為や、旅行の計画表などにも活用でき、学生から社会人まで幅広く使われているノート術です。
コーネル式ノート術の作り方
・ノートの大きさにもよりますが左サイド 5.6cm幅に縦に罫線をひく
・下7〜8cm幅にも同じく罫線を引いていきます。
・左側のスペースと、右側のスペース、下のスペースと3つのスペースができます。
(画像挿入)
右側の欄:ノートエリア 内容を書き込むメインスペース
左側の欄:キューエリア 内容に関するキーワードや疑問点、重要なメモなどを記入
下の欄:サマリーエリア 決定事項やtodo、まとめを記入
このように、 3つのスペースを分野別に活用していきます。
ノート活用する上で押さえておきたいポイント
ノートを活用していく上で、ある程度のルールを決めておくことが大切になってきます。小さなことかもしれませんが、捨てノート以外のノート術には当てはまる活用法になります。
・使用するペンは 3色まで
ノートに使うペンは厳選しておきましょう。例えば、シャーペンやボールペンなどの黒ペン、重要項目などを記入する赤ペン、タイトルなどを見やすくするための青ペン。
このように、決まった色とその色の役割を決めておくことで、見やすさにつながりますし、各色の役割も把握しやすいはずです。
・1ページに1テーマ以上は書かない
1つのページに違うテーマを書くと一気に情報量が増え、ごちゃごちゃした印象のノートになってしまいます。1ページ1テーマと決めたルールで書いていきましょう。
・テキストの丸写しはNG
テキストの文章をだらだらと書き写すことは、時間の無駄と言っても過言ではありません。
記憶にも定着しにくいですし、どこが重要なのかが分かりにくくなってしまいます。できる限り自身の言葉で簡潔にまとめるようにしましょう。
・図や表などは書き込まずコピーする
図や表などは基本的に手書きは避けるようにしましょう。
文字と違い図や表の作成は時間がかかってしまうことが多く、コピーされたもののほうが、手書きとのメリハリが生まれ見やすくなるからです。
まとめ
独学は、学習の仕方がそれぞれの生活スタイルや目指す分野などで学習のスケジュール、勉強方法やノートの作り方で大いに変わってきます。
今回はノートの活用方法を主にご紹介しましたが、ノートの使い方1つでも捨てノート術やコーネル式などご紹介しきれないほど様々なノートの活用方法があります。
- ノートの使い方で記憶の定着も変わってくるので、上記のことを参考にノートの使い方をしっかり理解し、ご自身に合った活用方法で役立ててください。