深夜の勉強ははかどる?デメリットを解説

深夜の勉強が効果的なのか、そのデメリットについて理解することは、多くの学生や仕事を持つ人々にとって重要なテーマです。

夜中に勉強をすることには明確な利点がある一方で、健康や生活リズムに対する影響も考慮する必要があります。

この記事では、深夜の勉強のメリットとデメリットに焦点を当て、夜間学習がどのように機能し、その際にどのような注意点があるのかについて紹介します。

今後も深夜勉強を続けるべきか、深夜に勉強する場合はどのようなことを意識すればいいのか、参考にしてみてください。

深夜の勉強ははかどる?

深夜になるとなぜか昼間よりも勉強がはかどるという経験がある方も多いのではないでしょうか。

Yahoo!知恵袋でも「受験生、夜になると集中できるのはなぜですか?」など、深夜になると集中できるという方は多々いるようです。

では、なぜ深夜になると集中できるのか?

「夜になると静かだから集中できる」、「夜は他にやることがなくなるから集中できる」など、理由としてはいくつか考えられますが、江戸川大学人間心理学科教授の福田一彦氏によると、「早起きよりも夜更かしのほうが容易だから」と述べられています。

夜の勉強は効率的?

夜更かしのほうが簡単なことはわかったところで、勉強をするときに気になることの1つに朝と夜、どちらが効率的か?ということもあると思います。

夜の方が効率的であれば夜更かしも何ら問題ありませんが、実際、睡眠が遅れ覚醒のリズムが後退することは、成績だけではなく、精神状態にも悪影響を与えると言われています。

つまり、夜更かしをしながら勉強することは、一見はかどるような感覚があっても、本当は大きな悪影響があるということ。

できれば朝方に切り替えて勉強をするのがいいと言えます。

夜型の勉強は何時までがベスト?

朝型の勉強の方が夜型の勉強よりもおすすめと分かったところで、突然朝型に切り替えるのが難しいということもあると思います。

そこで、夜型の勉強は何時までに終わらせて、何時から睡眠の時間にした方がいいのか?夜には何を勉強するべきなのか?など夜型の勉強について気になることを紹介していきます。

夜型勉強のスケジュール

夜型の方が勉強スケジュールを作るときに意識してほしいことは、夜型=不規則でOKとは思わないことです。

あくまで夜にも勉強をするけども、決まった時間に終わらせ、次の日は決まった時間に起きることがスケジュールにおいては重要です。

また、先述した通り、夜の勉強は睡眠時間の後退、結果的に覚醒タイミングの後退を招いてしまうため、夜と言っても一般的に入眠に入る時間(正午など)には眠りにつけるように、勉強のスケジュールを作るようにしましょう。

一番避けたいことはなんとなく始めて、調子がいいからと深夜4時まで勉強。次の日は昼まで寝てたというスケジュールです。

夜に勉強するといい教科

朝型の勉強の方がおすすめと言っても、夜に勉強するのがおすすめの科目もあります。

それは暗記が必要となる科目で、例えば英単語の暗記や歴史の暗記などが該当します。

なぜ夜に暗記がおすすめかというと、記憶が定着しやすいからです。

夜勉強したことは、寝ているうちに情報が整理され、記憶に定着しやすくなります。

そのため、夜に暗記科目を勉強することで効率的に勉強を進められます。

徹夜で勉強するときに眠くならない方法

朝型の勉強の方がおすすめとはいえ、徹夜または、できるかぎりの時間深夜に勉強をしなければならないこともあると思います。

そんなときには以下の方法で眠さを解消できるので試してみてください。

・計画的に休憩を入れる
・適度な運動をする
・栄養補給をする
・明るい照明を使う
・室温の調整と換気を行う

それぞれ詳しく紹介します。

計画的に休憩を入れる

長時間の勉強セッションの間に、定期的な休憩を取ることが重要です。

ポモドーロテクニックのように、25分の作業と5分の休憩を交互に繰り返す方法を試してみましょう。

休憩中に体を動かしたり、深呼吸をすることで、リフレッシュでき目を覚ますことができます。

適度な運動をする

短い運動やストレッチを行うことで、血液の循環が良くなり、眠気を感じにくくなります。

机の前で座りっぱなしにならないよう、30分ごとに立ち上がって体を動かすことを心がけましょう。

栄養補給をする

適切な食事を摂ることでエネルギーを保つことができます。

タンパク質や炭水化物をバランスよく摂取し、スナックやフルーツを用意しておくと、小腹が空いたときに便利です。

ただし、大量のカフェインや砂糖を摂りすぎないように注意しましょう。

明るい照明を使う

明るい照明を使うことで、覚醒状態を保ちやすくなります。

特に青色の光は覚醒効果があります。

室温の調整と換気を行う

部屋を適切な温度に保つことで眠気の抑制ができます。

過度な暖房や過度な冷房は眠気を誘発することがありますので注意しましょう。

また換気を怠っていると集中力が落ち、結果的に眠くなってしまうということもありますので、1時間に1回など定期的な換気を忘れないようにしてください。

長時間の徹夜は健康に影響を与える可能性があるため、できるだけ睡眠を確保することをおすすめします。

夜型の勉強は頭に入らない?デメリットを解説

ここでは改めて夜型勉強のデメリットを紹介します。

・睡眠不足のリスク
・生体リズムの乱れ
・集中力の低下
・社会的な制約
・生活の不規則さ
・就職や学業への影響
・スケジュール通りにできない可能性がある

それぞれのデメリットについて詳しく解説します。

睡眠不足のリスク

夜遅くまで勉強すると、十分な睡眠を取る時間が確保できないことがあります。

睡眠不足は認知能力の低下や健康問題を引き起こす可能性があり、結果的に勉強の内容が身につかなくなってしまいます。

生体リズムの乱れ

夜型の勉強を続けると、生体リズムが乱れ、朝型の生活や学校・仕事に適応するのが難しくなることがあります。

受験や資格試験などは昼間に行われることがほとんどですので、夜型の生活をするよりも朝型にし昼間にしっかりと頭が動く状態を平常時から作っておくことが重要です。

集中力の低下

夜遅くに勉強すると、疲労が蓄積し、集中力が低下する可能性が高まります。

朝や昼間に比べて情報を効果的に処理できないことがあります。

社会的な制約

夜遅くまで勉強していると、友人や家族との交流や社会的なイベントに参加する機会が制限されることがあります。

孤立感を感じることがあるかもしれません。

生活の不規則さ

夜型の勉強を続けると、生活が不規則になりがちです。

食事や運動、休息のリズムが乱れ、健康への影響が出る可能性があります。

就職や学業への影響

夜型の生活スタイルは、一部の職業や学業に適していない場合があります。

朝型のスケジュールに適応する必要がある場合、就職や学業に支障をきたすことがあります。

スケジュール通りにできない可能性がある

夜に勉強のスケジュールを入れている場合、会社員であれば突発の残業や飲み会などで勉強時間が確保できなくなってしまうことも多いです。

朝であれば突発で予定が入ることは少ないため、時間を確保しやすく、自分のペースで勉強を進めやすくなります。

これらのデメリットを踏まえて、夜型の勉強を選択する前に、自身のライフスタイルや目標に合わせて検討し、バランスの取れた生活スケジュールを立てることが重要です。

夜中の勉強ははかどる場合もあるがデメリットもある

夜中の勉強ははかどることがあったり、昼間よりも集中できるということもありますが、その一方でデメリットも存在します。

夜中の勉強は、完全にNGというわけではなく、個人差に応じて効果的である場合もありますが、睡眠や生活リズムに与える影響を検討しバランスを保つことが大切です。

適切な時間帯に賢く勉強し、睡眠を優先することが、健康的な学習スケジュールの鍵と言えます。