鳴海裕子さんに聞いた!弁護士の資格取得への道のりと心得

弁護士といえば、資格試験の中でも難易度が高いことで知られています。法律を扱う資格の中で特に難しく、勉強方法に悩む方も多いでしょう。

そこで今回は、弁護士の資格を持つ「弁護士法人若井綜合法律事務所 鳴海裕子さん」にお話を伺いました。インタビューでは、実際に勉強した時間や勉強方法、モチベーションの維持方法についてもお聞きしています。

弁護士資格の取得を目指している方は、ぜひ参考にしてみてください。

資格取得までの道のり

資格取得までの道のり

まずは、鳴海裕子さん(以下:鳴海さん)に資格取得までの道のりについてお聞きしました。実際に使った勉強時間や資格取得を目指したきっかけ、勉強する際の工夫などもお伺いしています。

Q1:資格取得のために使った勉強時間はどれくらいですか?

鳴海さん:平均1日10~12時間くらい
朝8時起床→9時~10時自習室→20時か21時頃まで勉強して帰宅自習室までの移動中は受講している予備校の講座の音声を聞いたりしていました。

勉強については、1日10~12時間と比較的長く行なっていたそうです。自習室を活用し、集中できる場を作って勉強を進めていたと話してくださいました。

Q2:資格を取得しようと思ったきっかけは何ですか?

鳴海さん:最初はテレビドラマなどの影響で、中高生頃から漠然と法律家に憧れていました。テレビドラマで見たようなかっこいい女性の法律家(ドラマは行政書士)になれたらいいな、くらいの軽い気持ちで法学部に進学しました。ちょうどその頃、司法制度改革の一環で法科大学院がはじまり、法科大学院を卒業すれば7割程が司法試験に合格できるとの触れ込みでした。在学中に受験した行政書士試験は不合格で、このまま漫然と行政書士試験を続けるよりも、法科大学院に進んだほうが可能性があるのでは、と考えて法科大学院受験に切り替え、司法試験を目指すことにしました。

資格取得のきっかけは、テレビドラマだったと話す鳴海さん。行政書士試験が不合格だったことで、気持ちを切り替えて司法試験を目指し始めたとのことでした。

Q3:勉強する際に工夫したことは何ですか?

鳴海さん:そもそも勉強は苦手で嫌いでした。そのため、勉強をはじめたばかりの頃は、ただとにかく難しく感じ、強いストレスも感じていました。そこで、自習室までの通学ルートを徒歩や自転車にしたり、休みの日も少し遠くの神社まで歩いたりして、身体を動かしてリフレッシュしました。一日のスケジュールと勉強のルーティンをきっちり作って、それをマシンのようにこなしていくことで次第に勉強そのものに慣れていき、ストレスも感じにくくなっていきました。マシンになったつもりで強制的に机に向かってとにかく勉強に取り掛かる作業を繰り返しているうちに、集中できるようになってきました。
それでも疲れたり、どうしても集中できなくなるときはありますので、その時には散歩に出てただ歩いたり、川や池を眺めたり、勉強の場所を変えてみたりしました。

苦手で嫌いだった勉強を克服するため、強制的に机に向かっていたと話す鳴海さん。継続して勉強をすることで習慣化し、集中力がアップしたそうです。どうしても集中できないときは、気分転換をしていたとも話してくださいました。

Q4:資格を取得する際、どのようにしてモチベーションを維持しましたか?

鳴海さん:度々挫折しそうになりましたが、野球のイチロー選手の名言などを読んでモチベーションを維持しました。

モチベーション維持については、イチロー選手の名言を読んでいたとのこと。自分なりのモチベーション維持方法があると、勉強もスムーズに進むでしょう。

Q5:実際に行なっていた勉強法を教えてください。

鳴海さん:10年以上前のことなので、かなり忘れてしまっています。。。
短答試験の対策としては、ひたすら過去問を解いては間違えた問題の復習を繰り返しました。
論文試験の対策も基本的には過去問や予備校の答練、模試等を繰り返し解いたり、合格者や模範答案の答案構成を分析したりしていました。

勉強法についてお聞きしたところ、過去問を中心に行っていたとのことでした。合格者や模範解答の答案構成を分析したり、模試を繰り返し解いたりしながら、少しずつ実力を付けていったそうです。

資格取得後の心得やメリット

資格取得後の心得やメリット

次に、資格取得後のことについて詳しいお話を伺いました。

Q6:弁護士として活躍するにあたっての心得を教えてください。

鳴海さん:「弊所の関わりを持つすべてのクライアントに親身になって対応し、価値を提供することのできる事務所」という弊所の理念と同様、全てのご相談、ご依頼に真摯に向き合い、全力を尽くすことだと思います。

「全力を尽くすこと」「真摯に向き合うこと」が大切だと話す鳴海さん。法律相談をする方の多くは大きな悩みを抱えているため、親身になって対応することで踏み入った話も聞けるようになるでしょう。

Q7:資格取得後に最も良かったと感じたことは何ですか?

鳴海さん:特に刑事事件では、バッジひとつですぐに接見に行けるのは弁護士だけですので、資格があって良かったなと思います。

Q8:弁護士の資格を活かすために必要なことは何だと思いますか?

鳴海さん:法律は社会のルールですので、人が生活していれば、どんなことでもトラブルになりえます。そのため、弊所のような一般民事を多く扱う事務所では、どんな知識も経験も無駄にはなりません。恋愛の失敗さえも経験として法律相談に活かせると思います。

「恋愛の失敗さえも法律相談に活かせる」と鳴海さんは教えてくださいました。普段の生活の中で得た経験が、意外なところで活かされるかもしれません。

Q9:資格を取得したことで生活に変化はありましたか?

鳴海さん:弁護士の仕事は自分で決めたスケジュールで動くことができます。忙しいときは連日夜遅くなることもありますが、逆に、家族行事のためにまとまった休みをとったりしやすいので、家族に割ける時間が増えたことは嬉しいです。

Q10:資格取得後に叶った夢や達成した目標はありますか?

鳴海さん:今の私生活での目標は自由に、かつ活動的に仕事を楽しんでいる母の仕事ぶりを子どもに見せたい(大きくなるまで見せていたい)ということです。
仕事での目標は、一つ一つの相談や事件について、ご相談者様やご依頼者様の希望やニーズに沿った解決に導くことが目標です。そういう意味では叶ったものもありますし、残念ながら叶わなかったものもありますが、これからも一つ一つの事件に全力で向き合って、ご相談者様やご依頼者様と一緒に、目標達成を目指していきたいと思います。

資格取得後の生活の変化や叶った夢については、家族のことを中心に話してくださいました。弁護士になったことで、プライベートも充実しているとのことです。

Q11:あなたの人生を一言で表すとしたら、どんな言葉になりますか?

鳴海さん:「今日は二度とない」という気持ちで何事も全力で楽しみますし、これからもそう生きていきたいと思います。

何事にも全力で楽しむと話す鳴海さん。その言葉通り、プライベートも仕事も充実させ、家族ともお客様とも常に本気で向き合っている姿が想像できます。

メリハリを付けた勉強で資格取得を目指そう

メリハリを付けた勉強で資格取得を目指そう

今回は、弁護士法人若井綜合法律事務所に所属している鳴海裕子さんに、弁護士資格の取得に関するお話を伺いました。

鳴海さんは勉強嫌いだった自分を変え、自分流の勉強方法を模索しながら資格取得を目指したそうです。お話の中では勉強が嫌いだったり、苦手だったりした場合でも難易度の高い資格を取得することはできると教えてくれました。

また、モチベーションが上がらないときには、思い切って気分転換をすることも大切です。資格取得に向けて勉強をしている方は、ぜひ本記事を参考に学習を進めてみてください。

有資格者様:プロフィール

有資格者様:プロフィール

弁護士法人若井綜合法律事務所
鳴海裕子(なるみゆうこ)

北海道大学法科大学院修了
東京弁護士会所属

【注力分野】
慰謝料請求/被請求
男女トラブル

【資格】
弁護士
夫婦カウンセラー

公式ホームページ:https://wakailaw.com/