若いうちに取るべき資格:将来ムダになる可能性のある資格はある?
大学生や新社会人など20代、30代にとって適切な資格を取得することは将来の成功につながる一歩になります。
資格があることで、自信につながるだけでなくキャリアの選択肢もぐっと広がりますよね。
今後確実に人材が不足していく中で就職市場の競争は激化していくことが予想されますし、AIの台頭で人から奪われる職業もあると言われている中、どんな資格をとったらいいのか迷ってる方もいるかと思います。
そんな中で周りと差別化した人材になるにはどうしたらいいか、そんなヒントになるように本記事を執筆いたしました。
目次
資格取得することで得られるメリット
・資格取得でしか出来ない職業がある(業務独占資格、名称独占資格)
・昇給、転職、キャリアアップの際に有利になる
・勉強の習慣が身につく
・資格取得の達成感を得ることで自信が持てる
・独立の際に役に立つ
「資格を取ったからと言ってなんになる」そんな風に物事を考える人は大勢いますが、実際には資格取得によって得られるメリットは大きいです。
この中でいうと軽視しがちですが「勉強の習慣が身につく」はとても重要です。
学生のうちから勉強の習慣がある人はいいですが、日頃からインプットする習慣のない人はこの情報化社会に取り残される可能性が極めて高くなるので、なるべく早く勉強をする習慣を身に着けましょう。
20代30代での努力は必ず将来に活きますよ。
特に日本の様に超少子高齢化が続くような国において早期のキャリアアップを目指し給与や今日の安定性を求め日々自己研鑽に努めることはもはや必須と言っていいかもしれません。
20代、30代に人気なのは汎用性の高い資格
汎用性の高い資格は大学生、新社会人から支持を得ています。
・日商簿記
・TOEIC
・マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
・ファイナンシャルプランナー(FP)
・ITパスポート
などです。ネットで検索しても大抵これらをよく目にすると思います。
これらの資格はそこまで業界を選ぶこともなく幅広く活かせる資格なので、オールラウンドな立ち回りができる資格として人気が高いです。
資格取得の入口としては最適と言えるでしょう。
難易度は高いが人気の資格
・中小企業診断士
・宅地建物取引士
・税理士
・公認会計士
仕事をしながら取得するには勉強に時間がかかり、試験合格までのハードルはグッと高くなりますが、キャリアアップや独立の際に役立つ資格は人気があります。
中小企業診断士は企業経営に関する知識を満遍なく学べるので、経営戦略や事業戦略の立案できる人材として重宝されますし
宅地建物取引士(宅建)は不動産のプロフェッショナルとしての資格で、日本国内の不動産市場で高い需要があります。
税理士は税務代理や書類作成といった独占業務を担う資格で、企業の税のパートナーとして活躍している方も多いです。
公認会計士は「医師」「弁護士」に並ぶ三大国家資格と呼ばれ、試験は非常に難関ですが、独立開業の力強い支えになってくれますし、資格取得によって得られる社会的ステータスもかなり高いといえます。
資格選びのポイント
どんな資格を選ぶか分からない時は以下の指標を大事にしてみてください。
・キャリアアップに必要か
・必要な勉強時間を確保できるか
・興味を持って勉強できる分野か
・難易度が自分の学力に合っているか
・今後も需要のある分野か
現在の職場でのキャリアアップを考えている場合
・宅地建物取引士(不動産業界)
・一級建築士(建設業界)
・プロダクトマネジメントプロフェッショナル(業界不問)
・ITパスポート(WEB業界)
・キャリアコンサルタント(人材転職業界)
・etc
もしあなたが、今の職場でキャリアアップを考えているのであれば、現在の業務と全く関係ない資格を取得しても意味がありません。自分が働く業界と関連のある資格を選びましょう。
またプロダクトマネジメントプロフェッショナルのような、管理職や上司になるために必要なスキルアップを目的とした資格の取得もおすすめです。
他には、職場の同僚や先輩に聞いたり、出世している人間がどのような資格を持っているか参考にすると良いでしょう。
独立や開業で自分で稼ぎたいと考えている場合
・士業系(弁護士、公認会計士、税理士、弁理士、司法書士、行政書士など)
・経営系(社会保険労務士、中小企業診断士、キャリアコンサルタントなど)
・医療系(医師、薬剤師、助産師、臨床心理士など)
・不動産系(一級建築士、不動産鑑定士、土地家屋調査士など)
・食品系(調理技能士、管理栄養士など)
独立して自分で事業を設計する場合には「独占業務」ができる資格がねらい目かと思います。
専門性や取得ハードルも高いので勉強は大変ですが、その参入障壁の高さゆえに比較的安定した収入を得られます。
確実に需要が減る事のない医療や福祉領域は常に人材不足に悩まされている業界なので特におすすめです。
将来役に立たなくなる資格もある?
AIの台頭で多くの仕事がリプレイスされる可能性があります。その結果自身のキャリアアップに活かせなくなる可能性のある資格もでてくるでしょう。
たとえば、AIはルーティン作業で予測可能な作業を効率的に処理する能力に優れているので
・データエントリー及び事務作業
・カスタマーサポート
・製造業の生産ラインの作業
・財務、会計業務
・語学翻訳
に関連する資格は近い将来無くなる可能性もあります。
事実、世界で最も進んだ電子政府国家と呼ばれるIT先進国エストニアでは、この10年、税理士、会計士の数は減り続け右肩下がりになっています(受験者数は40%〜50%減少し)。
英語翻訳もかなり精度の高い翻訳AIが台頭してきており、10年後、20年後に今と同じように役に立つ資格かと言われたら正直怪しいところです。
ただし、人間の判断、想像性、倫理的な判断力など、多くの面でAIはまだ劣っているので、上記のような職種でもAIとの協業やAIを補完する役割が重要となっていくはずです。
勉強して得た知識やそれによって体験した達成感にムダな事は一つもありませんが、定型作業や単純労働はITにとって変わる未来が確実に訪れます。
こういった可能性があることを頭に入れておきましょう。
まとめ:若いうちに取るべきは資格ではなく「勉強の習慣」
AIに仕事が取られてしまうなら無駄な勉強しなくてもいいや、そんな風に考えている人もいるかと思いますがそれは大きな間違いです。
若いうちから資格を取る事の真の目的は、日頃からインプットのクセをつけることです。
これがすごく大事なんです。
「自分が興味を持った分野を勉強する習慣を身につける」
これが若いうちから身についていれば、役に立たない資格を取っていようが、将来くいっぱぐれることはないと断言できます。
自分で知識をつけて取得するために勉強した体験はあなたの中にのこり、その後の糧になります。
資格試験に合格することも大事ですが、それは目標ではなく、その過程も大事にしてください。
断言しますが、20代30代でロクに勉強してなかった人が40代から全力で勉強する人なんか100万人の内1人いるかどうかです。
人生は毎日の積み重ねです。1日ムダに過ごしたツケは必ず将来支払うことになりますので、この記事を見た方はぜひ今から勉強の習慣をつけるようにしてくださいね。