社会人におすすめの勉強のモチベーション管理方法
「学生の頃は勉強をがんばれたけど、社会人になってから勉強が思うように続かない」と、社会人になってからの勉強は、モチベーションを維持することが難しいと感じている方も多いのではないでしょうか。
令和3年社会生活基本調査によると、30代の平均勉強時間は10分未満であることからも、社会人はあまり勉強をしていないことがわかります。
勉強という行動自体は変わらないのに、学生から社会人になると、なぜ社会人になると勉強をすることが難しくなるのでしょうか?
この記事では社会人の勉強が続かないと言われる理由と、社会人が勉強を続けるためのモチベーションを管理する方法を紹介します。
社会人は勉強のやる気が出なく維持が難しいと言われる理由
社会人の勉強はやる気が出ない、モチベーションの維持が難しいと言われる理由は主に以下の3つです。
・仕事で疲れている
・周りに勉強仲間がいない
それぞれ詳しく紹介します。
「テスト」や「受験」などの節目がない
学生の場合は定期試験や受験という形で勉強に大きな節目がありますが、社会人のスキルアップを目的とした勉強の場合には節目となるテストや受験がありません。
そのため、いつまでに何を達成すればいいのかといった目標が立てづらくなり、結果として他の予定を優先させ、勉強を先延ばしにしてしまいがちです。
一方、資格取得のための勉強の場合は受験日がありますが、いつまでに取得すると強い気持ちで目標を決めていない場合は、今年だめなら来年がんばろうと先延ばしにしてしまう傾向があります。
周りは誰も自分を強制的に動かしてくれることはありませんので、強い意志を持ち続けることが社会人の勉強では難しいことと言えそうです。
仕事で疲れている
社会人の平日は朝から晩まで働き、残業でも働くという方も多いと思います。人によっては休日出勤までしないと仕事が終わらないというケースも少なくありません。
結果的に疲れが貯まってしまい、仕事後に勉強をする、朝早く起きて勉強をすると思っていても体力が追いつかず、勉強をするやる気がでないというケースがあります。
周りに勉強仲間がいない
学生時代は同じテストや受験に向けて、周囲も勉強に励んでいるため、周囲の空気感から「勉強しなければならない」と感じ、勉強をやる気になるということもあります。
しかし社会人の勉強となると、学校に通うよりも自宅やカフェなどで1人で勉強をする場合が多く、切磋琢磨する仲間がいないため、モチベーションを維持するのが難しくなります。
また何かわからないことがあったときや、壁にぶつかったときにも相談する相手がいないことから、そのまま挫折してしまい、勉強をやめてしまうという場合もあります。
モチベーションも管理できる!社会人におすすめの勉強のやり方
社会人が勉強をするときや、続けるときにおすすめのモチベーション管理方法は次の5つです。
・資格試験など定期的に勉強の期限を決める
・勉強する場所を変えてみる
・勉強仲間を作る
・勉強に投資してみる
それぞれやり方など詳しく紹介します。
とりあえず5分やってみる
まずおすすめの方法が5分など短い時間でいいので、とにかく手を動かし始める方法です。
最初から1時間や2時間などしっかり勉強するぞ!と思っていると、勉強を開始するハードルが高くなり、勉強すること自体が億劫になってしまうことがあります。
そのため、まずは勉強を始めるハードルを低くするために、時間を短く設定するのがおすすめです。
たとえ短い時間で設定した勉強時間であっても、人間の脳には「作業興奮」と呼ばれる作用があり、実際に手を動かし活動をすることで脳が刺激され、やる気を促進する脳内物質が分泌されます。
脳内物質が分泌された結果、だんだんと勉強自体が楽しくなり、結果的に1時間、2時間と勉強を続けられるケースも多いですので、まずは5分と思って勉強を始めてみてください。
資格試験など定期的に勉強の期限を決める
社会人の勉強のモチベーション管理が難しい理由として紹介した通り、社会人の勉強は期限がないものが多いため、目標を定めづらく、結果的に続けづらい傾向になります。
逆を言えば、目標が定まれば続けやすくなるとも言えますので、資格試験などに自ら申し込みをし、勉強計画を立てることでモチベーションの管理がしやすくなります。
資格試験を選ぶ際には、会社での仕事に役立つものや、今後の転職活動などに役立つものを選ぶことの他、会社で資格取得に対して補助や手当てが出るものを選ぶのもおすすめです。
国家資格でなくても、民間の資格を調べてみれば色々な分野で認定試験など定期的に行われていますので、モチベーション管理にはもちろんですが、自分の能力のレビューとして利用するのもおすすめです。
勉強する場所を変えてみる
自宅だと集中できない、やる気スイッチを入れづらいという場合は、カフェや自習室など、普段とは場所を変えて勉強してみるのもおすすめです。
たとえ勉強する内容は同じであっても、場所をかえるだけで気分が変わり、新鮮な気持ちで勉強に取り組むことができます。
また周りにも勉強している人が多い環境であれば、知り合いでなくても刺激をもらうことができ、自分のやる気アップにも繋がります。
学生時代に家だとなかなか集中できなく、塾やカフェ、図書館だと集中できたという方には、特におすすめの方法ですので、テキストを持って一度自宅以外での勉強も試してみてください。
勉強仲間を作る
勉強自体は1人でやるものですが、勉強仲間を作ることも効果的です。
例えば自習室に行けば多くの社会人が勉強している姿を見ることができ、刺激をもらうことができるでしょう。
またリアルの場でなくても、SNS上で同じ資格取得を目指しがんばっている方や、キャリアップを目指してがんばっている方をフォローすることによって、「あの人もがんばっているから私もがんばろう」と考えることができたり、もっとがんばらなければと適度にプレッシャーを感じることもできるでしょう。
勉強に投資してみる
最近は教材を買わなくてもYouTubeなどの動画サイトや、インターネット上で検索をして出てくるコンテンツで無料で勉強をすることは十分に可能です。
無料で勉強を始められることはいいことですが、初期投資が0円のため、いつやめても自分痛みがないため、軽い気持ちではじめ、簡単に勉強をやめてしまうという場合も珍しくありません。
テキストの購入や専門学校に通うなど、初期投資が発生する場合は、支払った金額よりももとを取れるようにがんばろう、成果を出そうという心理が働きます。
勉強道具への投資でも同じ効果は得られますので、モチベーション管理のために勉強グッズに投資してみるのもおすすめです。
社会人の勉強はモチベーション管理が大切
社会人の勉強は学生の頃とは異なり、定期的なテストがないことや、周囲に勉強している人が少ないことなどから続けづらいです。
しかし、資格試験への申し込み、周りに勉強している人がいる場に身を置くなど、ちょっとした行動でモチベーションを維持することができるようになり、学生の頃と同様にやる気を維持して勉強を続けることができるようになります。
勉強をしている社会人が少ないと言われている現代においては、自分だけでも勉強を続けることができれば、周りとの差をつけることができ、キャリアアップや年収のアップにつなげることができます。
本記事で紹介したモチベーションの維持方法などを参考に、モチベーションを管理し、勉強を続けてみてください。