士業の中でも人気の高い税理士ですが、中には「やめとけ」などネガティブな声もあります。

なぜ、税理士はやめとけなどと言われてしまうのでしょうか。

今回は、税理士を目指している方に向けて、やめとけと言われている理由と共に、試験の内容や税理士事務所の実情を詳しく紹介します。

ぜひ、参考にしてみてください。

2chやYahoo!知恵袋に投稿された「税理士はやめとけ」の声

税理士に対して、「やめとけ」「キツイ」などネガティブな声が多く見られるのは、2chやYahoo!知恵袋などです。

ここでは、実際に寄せられている声をいくつか紹介します。

さまざまな書き込みがありますが、「試験合格までが大変」「下手な事務所に入ると苦労する」などの声が多い印象です。

ここからは、上記の書き込みを元にしながら、税理士が「やめとけ」と言われてしまう理由を解説します。

税理士が「やめとけ」と言われる理由

税理士が「やめとけ」と言われる理由としては、以下のようなものがあります。

• ・試験の難易度が高い
• ・仕事が激務である
• ・給料が割に合わない（生活できない）
• ・依頼者側からの意見

それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。

試験の難易度が高い

税理士試験は国家試験の中でも難関とされており、合格率は例年約10%～20前後と狭き門です。合格には長時間の勉強と努力が必要となり、精神的にも大きな負担が伴います。

試験の難易度が高いことから何度も挑戦する方も多いのも、「やめとけ」などと言われる理由の1つです。

もちろん、1度で合格できる方も多数おり、しっかりと対策ができていれば短期間での合格も目指せます。

仕事が激務である

税理士が「やめとけ」と言われる理由の1つに、仕事が激務であることが挙げられます。

申告時期になると残業になるケースも多く、多くの顧客を抱えている場合には激務になるかもしれません。

しかし、仕事の時間や内容は勤務する税理士事務所の環境によって異なります。

優良な税理士事務所を選ぶことができれば、仕事が続けられないほどの激務になるリスクは少ないでしょう。

給料が割に合わない（生活できない）

2chなどの掲示板には、「税理士の給料は低い」といった声が多々見られました。

ただし、こちらも上記と同様に勤務する税理士事務所によって大きな差があるため、条件などをしっかり確認した上で応募すれば問題ありません。

労働環境などを事前にチェックし、納得できるところに就職しましょう。

依頼者側からの意見

「やめとけ」と言われているのは、税理士を目指す側だけではありません。

税理士を依頼する側からも「コスパが悪い」などといった理由から、税理士への依頼を遠ざけるような声が出ています。

税理士への依頼にはメリット・デメリットがあるため、上手くメリットを伝えていくと仕事の獲得につながるでしょう。

こんな事務所はやめとけ！ブラックな事務所の見分け方

ここでは、ブラックな税理士事務所の見分け方を紹介します。

安心して働くためにも、以下を参考にしながら優良な税理士事務所を見つけましょう。

税理士同士の雰囲気が最悪

税理士同士の雰囲気が最悪、空気が悪いといった事務所は避けた方が無難です。

就職する際には、必ず面接などで事前に事務所を訪れる機会があるので、他の社員の雰囲気をしっかり確認しましょう。

ピリピリしていたり、顔が暗い人が多かったりする場合は危険です。

残業時間・みなし残業時間が多い

税理士は仕事の内容上、繁忙期は残業が増えがちです。

しかし、極端に残業時間が多かったり、みなし残業時間が多かったりする場合には怪しいと考えた方が良いでしょう。

残業代が出ずに給料が増えないといった声も多く、仕事が長続きしなくなってしまいます。

また、当然ではありますが給料が極端に低い、未払いになるような事務所は避けてください。

土日の研修に参加させられる

税理士として働く中で、研修会に参加する機会は多くあると思います。

しかし、研修会が土日に頻繁に開催されており、毎週のように参加させられるような事務所はブラックに近いと考えられます。

休みの度に研修会に参加していると、自分の時間もなくなってしまうでしょう。

そのような事務所では、仕事も長続きしません。

所属税理士が1人のみ

事務所に所属している税理士が1人のみの場合、まともに指導もしてもらえずに放置される可能性があります。

そうなると、自分のスキルも上がらずに税理士への道も遠のくでしょう。

複数人体制で仕事を回しているような事務所であれば、比較的余裕もあって指導もしっかりと行ってくれるはずです。

もちろん、自分で勉強しながらスキルを伸ばすことも大切ですが、何も教えてもらえなうような事務所は避けましょう。

ノルマが用意されている

ノルマが用意されている事務所も、避けた方が無難です。

最近では、ノルマを課すような事務所はほとんどありませんが、中には月間契約数などのノルマを設けているところもあります。

まだ資格を取得する前の段階で、ノルマを課してくるような事務所はより危険です。

募集要項などに記載がない場合には、面接などでしっかり聞き出しておきましょう。

短期間で人が辞めていく

短期間で何人も辞めていくような事務所は、環境が劣悪な可能性があります。

優良な事務所であれば、短期間で人がやめていくようなことはないでしょう。

事務所の雰囲気が良く、長く勤めている税理士が複数人いる事務所を選ぶのがおすすめです。

税理士の年収は実際どれくらい？

税理士の年収は、キャリアやスキルなどによって大きく異なります。

おおよその目安は、以下の通りです。

年齢を重ねるごとに年収が増え、30～40代をピークに下がっていくのが分かります。

年収については、働く事務所の環境や給料形態によっても異なるため、条件などを確認しながら自分に合った税理士事務所を探す必要があります。

税理士の資格を取得するメリット

「やめとけ」などと言われがちな税理士ですが、実は資格の取得には多くのメリットがあります。

資格取得によって得られるメリットは、以下の通りです。

• ・開業すれば年収が上がる可能性が高い
• ・収入が安定しやすい
• ・多種多様な働き方がある
• ・転職に有利になる

それぞれの内容を詳しく解説します。

開業すれば年収が上がる可能性が高い

税理士は、独立開業しやすい仕事の1つです。税理士法で定められた独占業務を行うことができるため、開業すればすぐに仕事を受注することができます。

資格取得後に経験を積めば、独立開業して年収を大きく上げることもできるでしょう。

また、一度資格を取得すれば長く仕事に活かせます。

収入が安定しやすい

税理士は、高い専門性を活かして高収入を得られる職業として知られています。

そのため、収入が安定しやすいのもメリットの1つです。

スキルによっては年収1,000万円以上を目指せるケースも少なくないため、高収入を目指している方にも向いています。

多種多様な働き方がある

税理士は、独立開業や民間企業への就職など多種多様な働き方ができます。

税理士事務所は全国に数多く存在するため、自分が得意とする分野やターゲットとなる顧客層に合わせて開業場所を選ぶことも可能です。

自身のライフスタイルや希望に合わせ、就職先を選びましょう。

転職に有利になる

税理士に限らず、資格を取得していると転職に有利になります。

中でも、税理士は需要の高い資格として知られており、さまざまな企業で募集のかかっている仕事の1つです。

また、税理士の経験や知識は、コンサルタントやファイナンシャルプランナーなどの他の職種への転職にも活かすことができます。

税理士の難関試験をクリアするポイント

ここでは、税理士の難関試験をクリアするポイントを紹介します。

十分な勉強時間を確保する

試験に合格するためには、十分な勉強時間の確保が必要です。

特に、税理士資格のような難易度の高い試験に関しては、毎日一定の勉強時間を確保できなければ合格は難しいでしょう。

朝5時～7時や夜9時～11時など、時間を決めて勉強するのがおすすめです。

短期的な目標を立てる

合格のためには、短期的な目標を立てることも大切です。

〇日までに問題集を終えるなどといった目標を立て、着実にクリアしていきながら勉強を進めましょう。

集中できる環境を整える

勉強時間を確保していても、集中して学習できなければ意味がありません。

家や仕事場では集中できない場合には、自分が集中できる場所を見つけることも大切です。

カフェやコワーキングスペースなど、好みの場所を探してみましょう。

合格を目指すなら勉強できる環境を揃えよう

今回は、税理士がやめとけなどと言われている理由を解説しました。

税理士は大変な部分も多々ありますが、やりがいのある仕事の1つです。また、働き方次第では高収入も目指せるでしょう。

難関とされる資格試験に合格するためには、勉強時間や環境の確保が大切です。

集中して勉強したい方は、「勉強カフェ」の利用を検討してみてください。

近くにあるカフェやコワーキングスペースを勉強場所として利用することができ、非常に便利です。