東大生の学習部屋から学ぶ!学習環境の整え方テクニック10選

「学校だと学習に集中できるのに、家だとゲームをしてしまう」「集中できず思い通りに学習が進まない」など、自宅学習について悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

集中して学習に取り組むためには学習環境を整えることが大切です。日本屈指の東大生は学習環境を整えるためにどのような工夫をしているのでしょうか。

本記事では、東大生から学ぶ学習環境を整えるためのテクニック10選を紹介します。

集中してより学習に専念したい方はぜひ参考にしてください。

東大生の学習部屋テク①机の上を綺麗に整頓しておく

学習環境を整える第1歩は、机の上を整頓しておくことです。東京大学工学系研究科修士課程2年の学生は、学習環境を整えるために「必要ないものは視界に入らない場所に置いておき、勉強道具を並べておく」といった方法を実践しています。

学習を始めようとした際に机の上が乱雑していると「片付けから始めなければ」と思い、学習に対してやる気が低下します。

常に机の上をキレイに整頓しつつ学習の準備をしておくことで、やる気が出た際にスムーズに学習が始められるでしょう。

また整理整頓された机は、集中力を高めたり参考書や教科書を見つけやすかったりして、学習効率の向上に繋がるでしょう。

教科書・ノート・文房具など学習に必要なアイテムを取り出しやすいように並べて、不要な物は取り除くことが整理整頓のポイントです。

東大生の学習部屋テク②:勉強スペースとそれ以外のスペースを分ける

学習スペースを明確に区切ることで精神的な境界を設けられるため、効果的な学習環境を構築するのに役立ちます。

東京大学教養学部1年の学生は、「自宅での学習をする際も、学校と同じ環境」を基本として、自宅学習に取り組んでいます。

机・椅子・ノートなど、大学で学習する環境にできるだけ近い状況をつくることで集中しやすいと気付いたそうです。

自宅の部屋はすぐ近くにベッドやソファがあったりして、簡単に休める環境であります。部屋に入ると自然とスイッチがオフになり、リラックスモードに切り替わる人も少なくないでしょう。

中して学習に取り組むためにも、勉強スペースとそれ以外のスペースを分けることが大切です。部屋は心をほぐせる空間を残しつつ、快適に学習できるような学習エリアを確保することがポイントといえるでしょう。

東大生の学習部屋テク③机や椅子の使い心地にこだわる

高さを調整できる机や座り心地のよい椅子は、自宅学習において欠かせません。体に合った椅子やデスクを選び、姿勢を正しく保つことが重要です。

東京大学医学系研究科修士課程2年の生徒は「長時間座っていても疲れないような環境づくり」を意識しています。学習中の姿勢を想像してみてください。

参考書を見たりノートを取ったりする際に、下を向いていることが多いでしょう。長時間その姿勢が続くことで、肩や背中が凝り固まってしまいます。視線をあげるためにブックスタンドを導入するのも1つの方法です。

また、机や椅子は以下のポイントを参考にしつつ使い心地にこだわって選択しましょう。

  • ・身長に合わせた机を選ぶ
  • ・腰をしっかり支え、高さ調整が可能な椅子を選ぶ

机や椅子を購入する際はできるだけ実店舗に出向き、実際に試してみるとよいでしょう。

東大生の学習部屋テク④無音の環境とBGMのある環境を使い分ける

快適な音環境を整えることも、部屋づくりにおいて欠かせません。

柴田有紀奈氏の論文による「音環境が人に与える心理的な影響と作業パフォーマンスとの関連性」を検証した結果、快適性が向上することで作業パフォーマンスが変化することが分かりました。

音環境は個人の嗜好による違いがあるため、自身に合う「音」を発見する必要があります。

ロックが好きな人もいればピアノの伴奏のような音楽を好む人もいます。中には無音が心地よいと感じる人もいるでしょう。

このように1人1人嗜好が異なるため、自身が心地よいと感じる音楽を数種類見つけておくことも大切です。たとえば無音の環境で学習したりBGMを聞いたりして集中力の向上が期待できるでしょう。

また、音楽は気分転換にも役立つため、状況に合わせて使い分けることをおすすめします。

参考:多様な音環境による心理的影響と作業パフォーマンスへの影響の関連性

東大生の学習部屋テク⑤照明の色と明るさにこだわる

照明は気持ちや集中力に大きな影響を与えます。茂木みほか氏の論文によると「照度が高いほど集中でき、学習に有用である」ことが明らかになりました。

以下のような自然光に近い色や明るさの照明を選択して、学習空間をつくりましょう。

  • 照明の色:白色や昼白色がおすすめ
  • 照明の位置:机の上部に設置

照明の色は、自然な光の色に近い白色や昼白色がおすすめです。明るさや色温度を調整できる調光可能な照明を選択するのも1つの手です。

また、机周辺を均一に明るくすることで目の疲れを予防することができるため、照明の位置は机の上が適しているでしょう。

場所的に机の上部に設置するのが難しい場合は、モニターライトやデスクライトなどを取り入れてみてはいかがでしょうか。

参考:リビング学習の適正な環境に関する研究−照明による環境設定の試み−

東大生の学習部屋テク⑥便利なガジェットや文房具を取り入れる

東大生の学習部屋において、便利なガジェットや文房具は学習効率を向上させる大切なアイテムです。こうしたアイテムを上手く活用することで、より快適な学習環境を整えることができるでしょう。

以下に便利なガジェットや文房具をピックアップしましたので、参考にしてください。

  • ・デジタルノート
  • ・ホワイトボード
  • ・スケジューラ
  • ・電子辞書
  • ・タイマー
  • ・マルチペン
  • ・付箋
  • ・曲がるものさし
  • ・ブックスタンド
  • ・スラスラ書けるボールペン

曲がるものさしは画期的なアイテムです。参考書にアンダーラインを引く際に中心の厚みが邪魔をして、定規を使用しても思うよう線を引けずストレスを感じた方もいるのではないでしょうか。

こうした自身の学習スタイルに合ったアイテムを活用することも、学習環境を整える1歩となるでしょう。

参考:充実した研究室生活のための 10 のツール

東大生の学習部屋テク⑦Zoomなどで友達と一緒に勉強できる環境を作る

学習に向けて意識を高める方法の1つとして、友達と一緒に学習することが挙げられます。

東京大学法学部4年の学生は、周りの友人が勉強しているのを意識するためにビデオアプリ「Zoom」を活用しています。自宅に居ながら自習室にいるような環境を作れる便利なツールです。

Zoomはスマートフォンを所持している人ならアプリをダウンロードすることで誰でも使用できるため、簡単に共同勉強が可能になります。友人との共同勉強は学習体験を豊かにする魅力的な方法です。

何人かの友人とZoomを繋いで勉強することで、以下のメリットが得られます。

  • ・友人の姿を見て励みになる
  • ・誰かに見られているという意識が芽生える
  • ・問題の解き方を教えあえる
  • ・勉強中にスマホを触ることが減った
  • ・友人との絆が深まる

また、学生の中には1人で学習に取り組むのが苦手な人もいるでしょう。孤独な学習環境から抜け出しモチベーションを維持しつつ、理解度を高めるためにも役立ちます。

Zoomを活用して、友人と切磋琢磨しながら学習に取り組んでみてはいかがでしょうか。

東大生の学習部屋テク⑧ゲームやスマホを目の届かない場所に置く

学校とは異なり自身の学習部屋にはスマホ・ゲーム・漫画などの誘惑が多いです。

東京大学工学系研究科修士課程2年の学生は、学習に集中するために勉強道具を見える場所に並べています。一方で、スマホやゲームなどの学習に関係ないものは、目の届かない場所に置くそうです。

手に届きやすい距離にスマホがあると、気になってしまう人も多いのではないでしょうか。

「少しだけ」と手を出してしまうと、LINEの返信をしたり動画を観てしまったりして時間を無駄にしてしまうでしょう。

また再び学習モードに切り替えることが難しいため、勉強スペースに持ち込まない、スマホの電源をオフにするなどして、物理的に距離を置くことも検討してみてはいかがでしょうか。

また、勉強道具をあらかじめ並べておくことで、やる気が出た時にすぐに取り組めるため、集中力も維持できます。

東大生の学習部屋テク⑨カレンダーやTODOリストなどを置く

スケジュール管理は成功の鍵です。カレンダーやTODOリストを学習スペースに置き、計画的に学習を管理しましょう。

東京大学文学部4年の学生は、学習範囲と時間を具体的に設定することを意識しています。

たとえば「論文を1ページ読む」「1時間勉強する」「5ページまで終わらせる」といった、具体的な時間や学習範囲を決めて学習に取り組んでいます。

このような学習方法を行う際はTODOリストが非常に役立ちます。

まずはやるべきことをリストアップし、それから具体的な目標を髪に書き出すことでタスクが整理され、自身がやるべきことが視覚的に理解しやすくなり、落ち着いて集中して取り組めるでしょう。

長期的な学習計画を立てる場合はカレンダーを活用することもおすすめです。

後で振り返った際に、1日何もしなかったという感覚による罪悪感を持ちにくくなり、心も軽くなるでしょう。

東大生の学習部屋テク⑩モチベーションに繋がるものを置く・飾る

自分を奮い立たせるアイテムや、モチベーションを高める要素を学習スペースに配置することは、学習の質と成果に効果が期待できます。

池上真人氏の研究によると「学習を促すためには、やる気に繋がるような学習方法を提示する必要がある」とされています。

しかし学校や塾では、教師がモチベーションを引き出す役割を果たしますが、自宅での学習では自己管理が不可欠です。

こうした背景から自信を奮い立たせるための具体的なアイデアとして、成功体験したときの写真や賞状を飾ったり、目標に関連するアイテムを部屋に置いたりすることで、視界に入るたびに達成感を思い出すことができます。

また、刺激を受けてモチベーションを維持することができるでしょう。

自身の学習スタイルに合わせて学習空間を工夫し、モチベーションを高める方法を探してみるのも1つの手です。

モチベーションは学習の鍵となる要素でもあり、学習の成果を飛躍的に控除させることができるでしょう。

参考:自学習の学習方法に対するやる気に影響を与える学習者要因に関する研究

学習部屋ではなくリビングで勉強する東大生もいる

東大生のなかにはリビングで親や兄弟がなにか作業をしている際に「自身は宿題をするようになった」それが習慣となり「勉強はリビングでするもの」という意識が自然に出来上がったようです。

リビング学習は以下のメリットにより、集中力の向上が期待できます。

  • ・家族とのコミュニケーションが取りやすい
  • ・リラックスした空間の中で学習できる
  • ・自然光がたくさん差し込む

一方、リビング学習には注意点も存在します。家庭によってリビングの環境は異なるため、兄弟がいると騒がしかったりテレビや生活音が気になったりして、集中力を妨げてしまう場合もあります。

この課題に対して視点を変えてみると、どこで学習するかよりもこれらを気にせず自身のペースで学習に取り組む姿勢が重要ということが分かります。

リビングで学習する場合は自己管理が不可欠です。

リビング学習のメリットを踏まえつつ、自身の学習スタイルを構築しながら柔軟に対応していけると良いでしょう。

勉強部屋を用意できない場合は自習室を使うという選択肢も

ここまで東大生の学習部屋について紹介しましたが、住環境により勉強部屋を用意できない人や自宅以外で学習したいと考えている人も少なくないでしょう。

カフェやファミレスなどの選択肢もありますが、オープンスペースのため周囲の視線や行動が気になったり、混みあっている時間は騒々しかったりして、あまり勉強が捗らないかもしれません。

そういった人には、自習室やコワーキングスペースの利用も選択肢の1つです。自習室を利用するメリットは以下のとおりです。

  • ・騒音が少なく集中しやすい
  • ・疑問点をすぐに解消できる
  • ・学習といった目的が同じため、自身も頑張れる
  • ・夜遅くまで学習できる

自習室は他の学生も同じ目的で訪れているため、協力し合い知識や情報を共有することができます。

自身の学習スタイルに合った環境を選択し、学力向上を目指して活用しましょう。

まとめ:学習環境を整えて勉強効率を上げよう

学習環境を整えることで、集中力を高め学習の質を向上させることが期待できます。本記事で紹介した「東大生の学習部屋テク」を参考にしながら、学習環境を見直してみてはいかがでしょうか。

また、自身で学習環境を見直すことが難しい人や環境をがらりと変えたい方には「勉強カフェ」がおすすめです。

店内はBGMや環境音が流れており、カフェを連想するような心地よい雰囲気の中で勉強が可能です。他には勉強会やイベントも開催されるため、楽しみながら学べます。

自身に合ったテクニックを取り入れて、勉強効率アップを目指しましょう。