中小企業診断士が「やめとけ」「役に立たない」と言われる理由は?リアルな声も紹介

中小企業診断士の資格取得を検討している中、「やめとけ」「役に立たない」などネガティブな声を聞いたことがありませんか?

確かに、中小企業診断士は決して楽な資格とは言えません。しかし、適切な理解と覚悟を持って挑めば、あなたにとってかけがえのない経験や知識となる可能性も秘めているのです。

この記事では、「中小企業診断士やめとけ」と言われる理由とともに、リアルな声を紹介します。

また、後悔しないために押さえておきたいポイントやメリット・デメリットもまとめました。

Yahoo!知恵袋や掲示板の声

Yahoo!知恵袋や掲示板の声

Yahoo!や5ちゃんねるなどの掲示板で、中小企業診断士についての意見を集めてみました。

役に立たないとの声

友人から「資格って何持ってる?」と聞かれたので、
「中小企業診断士とデータベーススペシャリスト、TOEFLiBTが113点かな」と答えました。

すると、「中小企業診断士って取っても無駄じゃない?国家資格らしいけど大したことないよね〜。データベーススペシャリストも無能が取りたがるイメージ。」と言われてしまいました。

引用:Yahoo!知恵袋

ダサい・やめた方が良いとの声

脱落率知ってて受けるのならいいけど知らないならやめとけとしか

引用:5ちゃんねる

ポジティブな意見もある

中小企業診断士です。中小企業診断士の資格はネットで言われている程に使えない資格ではありませんよ。特にあなたは情報システムのコンサルティング(提案経験でもいいです。)がある様なので、そのご経験+中小企業診断士の資格を取得なさることが再就職に不利になる事は、まずないでしょう。

引用:Yahoo!知恵袋

確かに、「役に立たない」などネガティブな声が数件見られます。

しかし、中には実際に中手企業診断士の仕事をしている方からの意見がありました。

その方は「ネットで言われている程に使えない仕事ではない」と記載しており、経験や知識さえあれば役立つとのことです。

中小企業診断士が「やめとけ」と言われる4つの理由

中小企業診断士が「やめとけ」と言われる4つの理由

中小企業診断士が「やめとけ」と言われる理由は主に3つあります。

  • ・独占業務がない
  • ・高難易度で勉強時間が長い
  • ・資格取得後も楽な道ではない
  • ・年収が必ずしも高くない(食えない)

それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。

独占業務がない

中小企業診断士は、弁護士や税理士のような独占業務を持っていません。

つまり、資格を持っていなくても類似した業務を行うことは可能です。そのため、競争が激しく、資格だけで差別化することは難しいのが現状とされています。

資格を持っているからと言って特別視はされないため、仕事に見合う知識や技術を身につけることが大切です。

高難易度で勉強時間が長い

中小企業診断士試験の最終合格率は、約4~7%程度です。

試験範囲はがかなり幅広く、専門性の高い知識が求められるでしょう。独学での合格は難しく、多くの受験者が予備校や通信講座などを利用して、長時間勉強しています。

そもそも、受かるのが難しいことから「やめとけ」などと言われているようです。

資格取得後も楽な道ではない

資格取得後も、厳しい競争が待ち構えています。

中小企業診断士として独立開業を目指すには、知名度や実績を積み重ねる必要があり、容易ではありません。

また、就職する場合も希望通りの仕事に就ける保証はなく、仕事内容に合わせた予備知識をつける必要があります。

年収が必ずしも高くない(食えない)

中小企業診断士の年収は、勤務先・経験・スキルによって大きく異なります。

一般的には、500万円~700万円程度と言われており、中には高収入を得ている人もいますが、必ずしも高収入が保証されるわけではありません。

また、年収が低いことで「食えない」などと言われるケースもあります。

それでも中小企業診断士を目指す価値はある?

それでも中小企業診断士を目指す価値はある?

上記のような厳しい現実がある一方で、中小企業診断士を目指す価値は十分にあります。

その理由は、以下の通りです。

  • ・幅広いキャリアパス
  • ・中小企業への貢献
  • ・専門性の高い知識の習得

それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。

幅広いキャリアパス

中小企業診断士の資格は、コンサルタント・経営者・金融機関職員・公務員など、幅広い職種で活かすことができます。

また、独立開業して自身の事務所を経営することも可能です。

資格を取得するだけで安定した仕事に就けるわけではないものの、十分な価値のある資格だと言えるでしょう

中小企業への貢献

中小企業診断士は中小企業の経営課題を診断し、解決策を提案することで、地域経済の活性化に貢献できます。

やりがいのある仕事を求めている方にとっては、魅力的な資格と言えるでしょう。

専門性の高い知識の習得

中小企業診断士の試験勉強を通して、経営に関する幅広い知識を習得できるのも魅力です。

経営に関する知識は、自身のビジネスや人生においても役立つでしょう。

資格取得後に独立をしたいと考えている方にとっても、非常におすすめです。

後悔しないためのポイント

後悔しないためのポイント

中小企業診断士を目指す前に、以下の点についてしっかりと理解しておくことが重要です。

  • ・自身のキャリア目標
  • ・十分な勉強時間の確保
  • ・目標とする年収

それぞれ詳しく見ていきましょう。

自身のキャリア目標

まずは、中小企業診断士の資格取得が、自身のキャリア目標達成にどのように役立つかを具体的に考えましょう。

資格取得後に就きたい仕事や、やりたいことなどを考えながら学習をすると、効率よく進められます。

十分な勉強時間の確保

また、合格のためには十分な勉強時間の確保が必要です。強い意志を持ち、しっかりと学習に取り組みましょう。

集中して勉強に取り組みたい場合は、勉強カフェの利用を検討してみてください。

最寄りのカフェやコワーキングスペースを勉強場所として利用でき、快適に勉強ができます。

目標とする年収

中小企業診断士は資格を取得したからといって高い年収が期待できるわけではないため、目標とする年収を目指せる仕事に就けるような技術や知識を身につけることが大切です。

中小企業診断士の働き方

中小企業診断士の働き方

中小企業診断士の働き方としては、以下の3つが挙げられます。

  • ・コンサルティング会社で働く
  • ・会計事務所・税理士事務所で働く
  • ・一般企業の企業内診断士として働く
  • ・個人事業主として開業する

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

コンサルティング会社で働く

中小企業診断士の多くは、コンサルティング会社で働いています。

資格を取得することでコンサルに関する専門知識が身に付くため、自身の知識を活かしながら業務をこなせるでしょう。

また、実務経験を積むのにもピッタリです。

会計事務所・税理士事務所で働く

中小企業診断士の中には、会計事務所や税理士事務所で働く方もいます。

中小企業診断士の学習範囲には「財務・会計」があり、士業とも親和性が高いとされているためです。

給与も高いケースが多く、士業に興味がある場合は検討してみると良いでしょう。

一般企業の企業内診断士として働く

中小企業診断士は、一般企業の企業内診断士として働く方法もおすすめです。

資格取得の際に学んだ経営の知識を活かし、自身の勤めている会社のコンサルを行います。

大きな企業であれば実績が積めるほか、安定した収入にも期待できるでしょう。

個人事業主として開業する

中小企業診断士としての経験を積んだ後は、個人事業主として開業する道もあります。

コンサルはもちろんですが、セミナーなどを行なう中小企業診断士も多くいるため、働き方は多種多様です。

ただし、開業する場合は自身で営業をしなければなりません。

資格取得で理想のキャリアを築こう

中小企業診断士は、決して楽な資格ではありません。

しかし、自身のキャリア目標を明確にし、努力を欠かさなければ、後悔のない選択をすることができます。

もし、中小企業への貢献に興味があり、「専門性の高い知識を身につけたい」「やりがいのある仕事に就きたい」と考えているのであれば、中小企業診断士の資格取得がおすすめです。

効率よく勉強を進めたい場合は、勉強カフェの利用を検討してみてください。