中小企業診断士試験に独学で合格する勉強法！勉強時間の確保やテキスト選びまで解説
中小企業診断士試験は難易度が高く相応の勉強時間が必要です。とは言え、受験者のなかには「独学で合格できるの？」と思う方もいるのではないでしょうか。
そこで、この記事では、中小企業診断士試験に独学で合格するための勉強法を解説します。勉強時間の確保やテキスト選びなど、受験者にとって役立つ情報をお伝えします。ぜひ、最後までご覧ください。
中小企業診断士試験に独学で合格できる？
まずは中小企業診断士に独学で合格できるのか、またどれだけの勉強時間が必要なのかを解説します。これから独学で試験に挑む方は確認しておきましょう。
無理ではないが継続した学習が必要
結論から言えば、独学で合格することは可能です。しかし、継続した学習が前提です。理由は中小企業診断士試験は難関資格であるからです。
中小企業診断士試験の過去の合格率を診ていくと、1次試験が20％から30％台、2次試験は20％前後となっています。中小企業診断士試験は1次試験に合格しなければ2次試験に進むことができないため、総合的な合格率はさらに低いわけです。
合格率の低さは試験内容が幅広く、なおかつ専門的な知識が求められる点も影響しています。とは言え、独学で試験に挑む方もいますので、諦める必要はありません。
1日3時間は勉強時間を確保したい
中小企業診断士試験を独学で合格するには、1日3時間程度の勉強時間を確保したいところです。理由は中小企業診断士試験の合格に必要な勉強時間が1,000時間ほどだからです。そのため、1年間で合格する場合、勉強期間は毎日3時間程度が必要となります。
1日3時間の勉強時間を確保し、独学で合格するためには自分のペースで計画的に勉強時間を確保することが重要です。
また、勉強時間だけではなく、勉強の質も重視しなければなりません。詳しくは後述しますが、勉強時間の確保と学習内容の質の向上が独学で中小企業診断士試験に合格するポイントになります。
毎日3時間以上勉強するために必要なこと
独学で中小企業診断士試験に合格するために、どのように1日3時間以上の勉強時間を確保するのかを解説します。厳選したポイントを3点に絞ってご紹介しますので、1つずつ実践してみましょう。
スケジュールを見直す
勉強時間を確保するためには、自分の一日のスケジュールを見直し、無駄な時間を減らすことが必要です。勉強時間が足りないと感じる人の多くは、自分の時間の使い方に問題があることが多いからです。
例えば、SNSやゲームに時間を費やしすぎたり、テレビやネットサーフィンに夢中になったりすると、勉強に充てる時間が減ってしまいます。また、朝起きる時間や寝る時間も重要です。朝早く起きて勉強する人は、夜遅くまで起きている人よりも集中力が高く、効率的に学習できます。
一度、自分の生活を見直してスケジュールを立て直してみてください。
勉強環境を整備する
勉強する場所や道具は、集中力や効率に大きく影響します。快適で静かで明るい環境で勉強することが必要です。勉強する場所が快適でないと、体や心にストレスがかかりやすいからです。
例えば、机や椅子の高さが合わないと姿勢が悪くなります。姿勢が悪いと血行が悪くなり、脳への酸素供給が減って集中力が低下しやすいです。
また、周囲が騒がしかったり暗かったりすると、刺激や眠気に負けて気が散ってしまいます。音楽を聴きながら勉強する人もいますが、音楽は脳の処理能力を奪うため、難易度の高い学習では邪魔になる可能性もあるでしょう。
勉強意欲を維持する
勉強を続けるためには、自分の目標や動機を明確にし、達成感や楽しさを感じることが必要です。勉強をする理由が曖昧だと、やる気が出ないことがあるからです。
例えば「受験のために勉強しなければならない」という抽象的な目標では、具体的な行動につながりにくいです。また、「勉強は苦痛だ」というネガティブなイメージを持っていると、逃げたくなることもあります。
そこで、 自分の目標を具体的かつ達成可能なものに設定し 、 その目標に向かって計画的に学習する ことが大切です。 また、 勉強の成果を評価し 、 自分へのご褒美やほめ言葉を与える ことで、達成感や自信を得ることができます。 勉強の内容や方法に工夫や変化を加える ことで、飽きずに楽しく学習できるでしょう。
中小企業診断士試験に独学で合格する勉強法
毎日3時間以上の勉強時間を確保する環境が整ったら、いよいよ独学で勉強をスタートします。ここからは独学で中小企業診断士の試験に合格する勉強法をご紹介します。
試験範囲と出題傾向を把握する
まずは試験範囲と出題傾向を把握しましょう。中小企業診断士試験は、1次試験と2次試験の2段階で構成されており、それぞれに異なる科目と評価基準があります。
1次試験は7科目でマークシート方式の絶対評価です。総得点の60％以上なおかつ、すべての科目で40点以上で合格となります。
2次試験は4科目の筆記試験と口述試験で構成されており、相対評価です。筆記試験は総点数の60％以上かつ、すべての科目で40点以上で口述試験の受験資格を得ます。口述試験は評定が60％以上で合格です。
まずは中小企業診断士試験の試験範囲を確認し、テキストや過去問から出題傾向を分析していきましょう。
隙間時間を上手く使う
次は隙間時間を上手に使うことです。先述のとおり、中小企業診断士試験は幅広い試験科目があり、中長期的に勉強を継続しなければなりません。そのため、隙間時間を使って効率的に勉強することが必要となるわけです。
社会人であれば、通勤時間や昼休憩などちょっとした時間を勉強に充当することで勉強を継続できます。日常生活で隙間時間を捻出できる部分がないかどうか、振り返ってみましょう。
過去問の演習量を増やす
それから過去問の演習量を増やしましょう。過去問を解くことで、試験の難易度や傾向を把握することができます。また、自分の弱点や課題を見つけることもできます。
過去問は、試験官が出題する問題の傾向やレベルを知るための最良の教材です。過去問を解くことで、試験に出題される可能性の高い問題や重要なポイントの把握が可能です。また、過去問を解くことで、自分の得意不得意な科目や分野を見極めることができ、効果的に勉強することができます。
中小企業診断士を独学で合格するためのテキスト選び
独学で中小企業診断士試験に向けて勉強する場合は、テキスト選びも大事です。良質なテキストを選ぶことで効率的な学習につながるからです。ここからはテキストの選び方をご紹介します。
自分の実力に合ったものを選ぶ
テキストを選ぶ際は、自分の実力に合ったものを選んでください。テキストと一言で言っても基本レベルから応用レベルまで幅広くあり、自分の実力に応じて選ばないと使いづらいからです。
自己診断テストや模擬試験を受けて自分のレベルを把握し、基礎から応用まで段階的に学習できるテキストを探しましょう。
分かりやすさを重視する
次にテキストの分かりやすさを重視しましょう。図やイラスト、例題などが豊富に掲載されているテキストであれば、スムーズな理解につながるからです。
中小企業診断士の試験では、抽象的な概念や用語が多く出題されます。また、複雑な計算や分析も求められます。これらの内容を理解するためには、分かりやすい説明や視覚的な表現が必要です。そのため、図やイラスト、例題などが豊富に掲載されているテキストは理解や記憶に役立ちます。
スマホアプリも活用する
また、スマホアプリも活用して学習効率を向上させてください。特に社会人など、勉強時間に制約がある場合は、隙間時間にスマホアプリを活用すると効率的に学習できます。
スマホアプリであれば、クイズ感覚で問題演習ができたり、音声や動画で解説を視聴できたりするため、時間を上手く使えます。
まとめ
中小企業診断士試験に独学で合格するには、必要な勉強時間を確保して学習を継続する必要があります。また、出題範囲や出題傾向を事前に把握して、自分に必要な内容を明確にし勉強することが大事です。
勉強時間の確保やテキスト選びなども含めて、自分に適する方法を確立し学習を継続していきましょう。
参考
https://www.tac-school.co.jp/kouza_chusho/chusho_sk_idx/chusho_selfstudying.html
https://resemom.jp/manabi/chusho-shindanshi-selfstudy/
https://www.agaroot.jp/shindanshi/column/self-study-impossible/
https://studying.jp/shindanshi/about-more/dokugaku.html
