Life Ship株式会社「田形正広さん」に聞く社会保険労務士の資格取得までの道のりと心得

社会保険労務士は、日本の労務管理や社会保険に関する法律や制度に詳しい専門家として認定されるための重要な資格です。労働者や企業にとって価値のある資格の一つとされており、資格取得を目指す方は多くいます。

しかし、社会保険労務士の資格取得は決して簡単ではありません。一定の学習期間や学習計画がなければ、スムーズな合格は難しいでしょう。

そこで今回は、社会保険労務士の資格を持つLife Ship株式会社「田形正広さん」に、資格取得までの道のりや心得をお聞きしました。「択一式」「選択式」の対策、具体的な学習方法なども教えていただいています。これから、社会保険労務士の資格取得を目指している方は、ぜひ参考にしてください。

田形さんに聞く社会保険労務士資格取得への道のり

田形さんに聞く社会保険労務士資格取得への道のり

それでは早速、田形さんに聞いた社会保険労務士資格取得までの道のりを紹介します。具体的な学習方法や対策、資格取得を目指したきっかけなどもお聞きしました。

Q1:社会保険労務士資格を取得したきっかけを教えてください。

人材ビジネス業界に勤務しており、当時「人に関する唯一の国家資格」だと聞き、取得難易度も高いとのことで関心を持ちました。税理士も検討していましたが、自分の仕事との親和性を考えて社会保険労務士を取得することにしました。

Q2: ​【択一式】の対策において、具体的にどのように学習を進めましたか?

資格の大原の問題集がとてもよくできていて、とにかくそれを繰り返し解いていました。
間違えた問題に印をつけて繰り返し解き、全問正解できるまで続けるという方法です。

Q3:【選択式】の対策において、具体的にどのように学習を進めましたか?

【択一式】と同様ですが、資格の大原の問題集がよくできていましたので、それを繰り返し解いていました。間違えた問題に印をつけて繰り返し解き、全問正解できるまで続けるという方法です。

Q4:資格取得までの総学習時間を教えてください。

1年目の1点差不合格から2年目合格まで、トータルで2,000時間以上は学習していると思います。資格の学校のパンフレットに合格までに必要な勉強時間数の目安に確か「1,000時間」との記載があったので、1年目から1,200時間を自己目標として、結果的に1500時間近く学習したと思います。平日は仕事があるので通勤時間と昼休み+アルファで2時間から3時間を確保しました。
土日は最低6時間をノルマとしながら8時間〜10時間程度勉強していたと思います。

学習時間については目標や最低ラインを決めることで、達成感が得やすくなります。田形さんは自分の中でノルマや自己目標を決め、勉強をしていたと語ってくれました。

Q5:何を参考に学習計画を立てましたか?

専門の予備校に通っていたので、学習計画は学校のガイドラインや同級生の様子を参考にしました。週末は予備校に通い評判の良い講師の講義を受けるなど、知識の「理解」にあて、平日は仕事もあるので理解したことの「復習」にあてていました。
緻密に計画を立ててそれを実行していくというよりは、大まかな計画と「低め」の目標を設定するようにして、日々それを達成する快感を味わえるようにし、日々の勉強時間(ミニテストの結果ではなく努力の証となる勉強時間)の実績をカレンダーに記録していきました。

Q6:勉強中のリラックス方法や疲れたときの対処法を教えてください。

独自の「電子レンジ勉強法」というのを実践していました。
自分を機械だと思い込み、電子レンジのように必要な勉強時間をセットします。土曜日の夜を自由時間として人間に戻り、それ以外の時間はロボットというか、仕事以外の時間は「機械のように無心で勉強する」というモードに切り替えていました。
最初はビデオ受講コースも検討していましたが、リアルに専門学校に通うことで「仲間」もでき、その人達との日々の情報交換や切磋琢磨、たまの懇親会などはよき「気分転換」や「励み」になりました。年齢や性別もさまざまでその当時の出会いは今でも人生の宝物です。

独自の方法で、モードを切り替えながら学習を進めた田形さん。資格取得の勉強は、継続することが大切です。有資格者の学習方法を真似るのも良いですが、最終的に自分の中で続けやすいと思える方法を探しましょう。

Q7:資格を取得したことで生活に変化はありましたか?

仕事をしながら難関資格に合格したという事実や、合格するまで自分の日常をコントロールできたという事実が精神的な充実に繋がりました。私は営業だったので名刺に資格を記載するだけも「誇らしい」気持ちになりましたし、仕事に関係する知識なども国家資格保持者として、「しっかり勉強しよう」というモチベーションに繋がりました。資格のブランドのおかげで、お客様からの信頼につながったのも嬉しかったです。最近は資格を活かして起業していて、資格取得から10年近くを経て、生活は劇的に変化しています。

Q8:社会保険労務士の資格を活かすために必要なことは何だと思いますか?

私は「働く個人の役に立つ」をコンセプトにしておりますので、社会保険労務士に加えて、
ファイナンシャルプランナーやキャリアコンサルタントの資格を取得しましたが、この3つは資格同士の相性もよく、あわせ持つことによるメリットを強く感じています。

Q9:これから資格取得を目指す方へメッセージをお願いします。

何かに挑戦しようと思う方はそれだけで素晴らしいと思います。資格試験に合格した時の快感は挑戦して成し遂げた人にしか味わえない特別なものです。私の場合は社会に出てから勉強する楽しみを知りましたが、どんな勉強も決して無駄にはならないと感じています。よく「机上のお勉強だけできてもね。」とか、「資格だけあってもね。」とか言われることもありますが、仮に自分の記憶の中の知識が全てなくなったとしても資格は残りますし、努力の証として形として残る資格はそれだけで取得する価値があるとも思います。皆さんの挑戦を応援しております。

挑戦する気持ちが大切!努力は決して裏切らない

挑戦する気持ちが大切!努力は決して裏切らない

今回は、Life Ship株式会社の代表取締役社長CEO「田形正広さん」に、社会保険労務士の資格に関するアンケートにお答えいただきました。田形さんは自己流の学習方法を取り入れつつ、継続した学習をすることで資格を取得しています。

「挑戦しようと思う方はそれだけで素晴らしい」とのメッセージ通り、何か新しいことに挑戦するだけでも素晴らしいことです。本気で資格取得を目指すのであれば、挑戦したいと思ったタイミングで、しっかりと学習計画を立てましょう。

努力は決して裏切りません。継続した学習をしていくことで、知識は積み重なっていきます。資格取得に向けた学習は継続が難しいとされているため、ノルマや短期的な目標を決めてモチベーションを保つことも大切です。ぜひ本記事を参考に、効率の良い学習を進めていきましょう。

有資格者様:プロフィール

有資格者様:プロフィール

Life Ship株式会社 代表取締役社長CEO
LifeShip College 学長

田形正広

社会保険労務士・キャリアコンサルタント・CFPファイナンシャルプランナー。
人材ビジネス業界にて20年、働く女性のキャリアやライフプランの相談に従事。
「知識がないと正しいアドバイスはできない」との考えから各種の資格を取得。
キャリアの土台としてマネーリテラシーを捉え、自分も働いて、お金にも働かせる。
お金の問題に悩まずに生きる「Financial Well-being」を広める。
「マンガで語るキャリア論」や「キャリアとマネーをセット語るマネーセミナー」講師。