柏谷成彦さんに聞く公認会計士の資格を取得するためのポイント

公認会計士は監査業務が行える唯一の国家資格として知られており、非常に難易度の高い資格です。簡単に合格できるような資格ではない分、取得することで得られるメリットも大きいと考えられるでしょう。しかし、難易度が高いため、勉強法に悩まされたり、モチベーションの維持が難しかったりするケースも多くあります。

そこで今回は、米国公認会計士の資格を持つ「柏谷成彦さん」にお話を伺いました。回答して頂いたアンケート内容をもとに、公認会計士の資格を取得するためのポイントを紹介します。資格取得を目指して勉強に励んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

柏谷さんに聞いた公認会計士の資格取得への道のり

柏谷さんに聞いた公認会計士の資格取得への道のり

それでは早速、柏谷さんにお聞きした内容を紹介します。柏谷さんのプロフィールをはじめ、資格取得のきっかけや勉強時間などもお聞きしました。これから、資格取得を目指す方は、ぜひチェックしてみてください。

Q1:あなたのプロフィールを教えてください。

まずは、柏谷さんのプロフィールをお伺いしました。

柏谷さん:
日本の大学卒業後に米国の大学院に留学し、その後大手監査法人(ニューヨーク)で監査業務に従事。日本に帰国後は、外資金融機関でアナリストやファンドマネージャー等を経験。現在はRGPのクライアント・デベロップメント・シニアディレクターとして主に大手外資系企業や東証1部上場企業のクライアントを担当し、クライアントから依頼のある会計・IT・プロジェクトマネジメント等の案件に対応できるRGPコンサルタントをクライアントに紹介していています。

米国の大学院を卒業後、ニューヨークの大手監査法人で働いていた柏谷さんは、帰国後に外資系金融機関で働いていたそうです。資格を取得したことで幅広い仕事に従事でき、現在も公認会計士として活躍されています。

ここからは、資格取得のきっかけや勉強に使った時間、勉強する際の工夫などをお聞きしていきましょう。

Q2:資格取得のために使った勉強時間はどれくらいですか?

柏谷さん:
25年前になりますが、米国公認会計士の資格に要した勉強時間は約1800時間でした。

柏谷さんが取得したのは米国公認会計士の資格で、勉強時間は1800時間だったとのことです。勉強時間については、学習方法や環境によっても大きく異なりますが、ひとつの目安として参考になるでしょう。

Q3:資格を取得しようと思ったきっかけは何ですか?

柏谷さん:
国際的な環境で資格を活かして働きたいと考えたため。

柏谷さんは、国際的な環境で働きたかったことから、米国公認会計士の資格取得を目指したとお話ししてくれました。お話しして頂いた通り、柏谷さんは国際的な環境で働き、幅広い分野で活躍されています。

Q4:勉強する際に工夫したことは何ですか?

柏谷さん:
米国公認会計士試験はマークシートと論述だったので、マークシートはひたすら過去問題を解きました。論述はキーワードや問われている議題からポイントが外れないよう英語で要約していく練習をしました。

ひたすら過去問を解き、論述については英語で要約していく練習をしていたとのことです。資格試験については、過去問を解いて勉強する方が多いでしょう。過去問を解く際には、できるだけ新しい参考書を選ぶのがおすすめです。

Q5:どのような学習計画を立てて勉強を進めましたか?

柏谷さん:
仕事をしていたので2〜3年のタイムスパンで考えていました。米国公認会計士試験は州によって科目合格も認められているケースが多いので、数科目に分けて取っていきました。

仕事をしつつの資格取得だったため、2~3年のタイムスパンで考え、学習計画を立てていたと話しています。時間や期間を決めて勉強をすることで、モチベーションも継続しやすくなるでしょう。

Q6:公認会計士資格の科目数の多さをどのように克服しましたか?

柏谷さん:
米国公認会計士試験は4科目なので多くはありませんでしたが、米国の慣習や決まりごとが色々とありました。慣れも必要なので、過去問題を何度も解きました。

過去問を何度も解いたと話す柏谷さん。勉強方法や進め方に迷った際には、とにかく過去問を解いてみるのも良いかもしれませんね。

Q7:公認会計士の資格を活かすために必要なことは何だと思いますか?

柏谷さん:
コミュニケーション力と問題解決力は必須です。

資格を活かすために必要なことは、コミュニケーション力と問題解決力だと教えていただきました。どちらも、公認会計士として活躍するためには欠かせません。資格取得と共に、身につけておきましょう。

Q8:資格を取得したことで生活に変化はありましたか?

柏谷さん:
年収が上がり、転職するときに高い評価をしてくれるようになりました。

資格を取得したことで、年収が上がる方は多くいます。資格に関する手当が付く場合もあるため、資格取得は高い評価を得て収入をアップさせたい方にもおすすめです。

Q9:資格取得後に叶った夢や達成した目標はありますか?

柏谷さん:
目標としていた年収や職種に就くことが出来ました。会計士の資格に限りませんが、思いが強ければ夢は達成できると思います。

公認会計士の資格取得後、目標としていた年収や職種に就くことができたと話す柏谷さん。「思いが強ければ夢は達成できる」の言葉も、柏谷さんから聞くと非常に説得量がありますね。

Q10:あなたの人生を一言で表すとしたら、どんな言葉になりますか?

柏谷さん:
今日は昨日の自分より良くなる、明日は今日の自分より良くなる

柏谷さんは日が経つごとに、自分が良くなると考えているそうです。日々、成長をしながら上を目指す柏谷さんらしい言葉だと感じられました。

Q11:資格取得を目指す方へエールを送るとしたら、どのような言葉をかけますか?

柏谷さん:
失敗しても挫折してもあきらめないで続けていれば、いつか必ず報われると思います。

公認会計士の資格は難しく、なかには一度で合格できない方もいるでしょう。そんなときでも諦めず、努力を続ければ必ず報われると柏谷さんは話します。一度、失敗すると諦めたくなる方も多くいますが、そんなときは「いつか必ず報われる」との柏谷さんの言葉を思い出してみてください。

継続は力なり!合格のためには諦めずに続けることが大切

継続は力なり!合格のためには諦めずに続けることが大切

今回は、リソース・グローバル・プロフェッショナル・ジャパン株式会社の柏谷さんに、公認会計士の資格取得に関するアンケートにお答えいただきました。柏谷さんは米国公認会計士の資格を持っており、国内外で活躍されています。

公認会計士の資格試験は非常に難しく、挫折を経験する方は少なくありません。そんなときでも諦めず、努力し続ければ報われるときが来るでしょう。資格取得を目指して勉強している方は、ぜひ本記事を参考に諦めず最後まで努力を続けてみてください。

有資格者様:プロフィール

リソース・グローバル・プロフェッショナル・ジャパン株式会社
柏谷 成彦 (かしわや なるひこ)

シニア・クライアント・ディベロップメント・ディレクター

略歴
米国Big4監査法人勤務後に日本に帰国し、金融業界で株式アナリスト、株式営業、ファンドマネージャー等を経験。2016年よりRGPにてクライアントサービス担当者として外資系ヘルスケア、医薬品、製造業メーカー、金融、IT企業等を中心に財務会計・内部統制関連・プロジェクトマネジメント、IT、人事、サプライチェーン等のプロジェクト案件を統括。