独学で宅建を合格するためのテキスト選び
独学で宅建は合格できる?
独学で宅建を受験する人は、毎年全体の60%以上と言われており、半分以上の方が独学で受験をされています。
しかし、合格率は全体の15%〜17%と低いのでそれなりに努力は必要になりますが、決して無理ではありませんし、しっかり勉強すれば合格はできます。
ただ、独学になるとサポートや指導を受けられないので、闇雲に勉強しても合格には当然遠ざかってしまいます。
独学で宅建の学習をするのであれば、学習の仕方、タイムスケジュールの計画をしっかり立てていくことが重要になってきます。
独学で勉強するメリットとデメリット(対策)
(メリット)コストが最小限に抑えられる
通信講座や、予備校を利用すると手厚いサポート体制はありますが、少なくとも5万から10万の出費が必要になってきます。
もちろん簡単に出せるような金額ではありません。
しかし、独学で受験をすれば学習費用は1万円ほどに押さえることができます。
受験するのにもお金はかかってきますし、できれば費用は押さえておきたい方には費用の面からも独学を選ぶ方はたくさんいらっしゃいます。
(メリット)自身のペースで勉強ができる
独学の一番のメリットとも言えるのは自身のペースで学習ができること。
誰かにペースを乱されることなく、気になるポイントはとことん時間をかけて学ぶことができます。
(デメリット)挫折しやすい
独学というのは、孤独がつきものになってくるため、挫折してしまう可能性が高いです。
対策としては、挫折してしまいそうになった時はSNSを活用し同じように宅建を独学で受験しようとしている人を探してみたり、YouTubeで独学で合格した人の発信を観ることで、モチベーションの維持につながります。
また、身近に宅建士の資格をすでに持っている方がいれば、相談したり話を聞いてもらうだけでも気持ちの面では大きく変わってきます。
(デメリット)最新情報などの漏れが出てしまう可能性がある
宅建の情報を教えてくれる講師が居ないため、最新情報の漏れが起こりやすくなってしまいます。
その対策としては、最新版のテキストが発売されたら購入し、目を通すことや不動産関係のニュースや情報をこまめにチェックするなどといった努力をすることで情報漏れを防げるようになります。
独学で宅建に合格するのに必要なこと
独学で宅建に合格するには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。
予備校や通信講座とは違い、サポートやカリキュラムが組まれていないので自身でタイムスケジュールから、テキスト選びなどをしなければなりません。
科目ごとの理解
宅建試験には、「権利関係」「法令上の制限」「宅建業法」「税法・その他」という様な科目に分かれており、その科目ごとに勉強方法も変わってきます。
暗記などが多い科目や、暗記では対処できない範囲の広い科目など。
どの分野もしっかりとした勉強が必要になってきます。
また、宅建の点数配分は決まっており
・権利関係 14点満点
・法令上の制限 8点満点
・宅建業法 20点満点
・税法、その他 8点満点
になります。
科目ごとの時間配分と勉強の仕方
宅建の資格には、上記で説明したようにいくつかの科目に分かれているため、その科目ごとに勉強をしていく必要があります。
また、範囲の広さや出題される設問数によって勉強の時間配分を決める必要があります。
勉強時間配分は、出題範囲が広く難易度の高い権利関係と、初心者でも満点を狙いやすい宅建業法、宅建士になると必然的に強くなる宅建業法に時間をかけていくことをお勧めします。
独学で必要なもの
独学において最も大切なのはテキスト選びになります。テキストには宅建の資格取得に必要な情報は全て載っていますが、どれでも良いわけではありません。
教えてくれる講師やサポート体制がある講座を受講しているわけではないため、全て自身のチョイスにかかってきます。
一から学ぶ人は特にテキスト選びに慎重になる必要があります。
テキストの種類
基本テキスト;宅建試験の学習をするうえで、基本となるテキストになります。学習の初期から試験直前まで常に使用するものになります。
要点整理テキスト;重要事項や要点のみを抜き出して集約したテキストです。基本テキストとは違い解説部分などを省いたものが需要点テキストになります。
漫画版テキスト;基礎的な知識や全体像を大まかに把握できるようマンガで解説された入門書です。
本格的な学習に入る前の導入として読むもので、もう何年も勉強なんてしたことがない、法律の学習が初めて、といった場合に役立つ内容になっています。
問題集;分野別過去問・一問一答・年度別過去問・予想問題集など様々な種類があります。
テキストの選び方
・解説が充実しているテキストを選ぶ事
宅建のテキストを選ぶ上で大切なことは、1つ1つの解説がしっかりされているかが大切になってきます。
また、法律の学習には単なる暗記にならぬよう全体をしっかり理解しておくことが重要になってくるので、全体を把握するためにも具体例を上げて説明されているテキスや、噛み砕いた説明をしてくれるテキストを選ぶようにましょう。
・解説はいろんな角度から説明されているものを選ぶ事
活字のみの解説だとなかなか頭に入らないことも多いため、暗記事項と解説との区別がしっかりされていたり、図表やイラストを用いた説明があると理解度は上がってきます。
なるべく活字ばかりのテキストではなく、図表やイラストなどを用いたものを使いましょう。
オススメのテキスト
宅建士合格のトリセツ
らくらく宅建塾
テキストの使い方
・まずはテキストを一通り読むこと
テキストを購入したら、まずは一度全体を読みましょう。しっかり読み込むというより、目を通す感覚で読むイメージをお勧めします。
一度でしっかり理解しようとすると、ページが進まなくなってしまうため、最初は目を通す感覚でテキストを読むところからスタートしてください。
・テキストを章ごとに読みながら問題集を解いていく。
一度読んでから問題を解こうとしても、なかなか解くことはできないため、今度は章ごとに読み込んで、その章に対応した問題を解いていくという感じで進めましょう。
問題を解くことによって、テキストを読むだけでは理解できなかった部分も理解できるようになるので、一通りテキストを読みながら問題を解いてみましょう。
・テキストを読み込みながら問題集を最低3回繰り返す。
範囲が広いため、忘れてしまうことも多くなかなか頭に定着しないとするのが困難になってきますが、繰り返し解いていくということがポイントになってきます。
テキストも何度も読み込むことが大切です。
そして、同じ章に時間をかけるよりも順序ごとに読む方が記憶に残りやすいため、同じ章に時間をかけないようにしましょう。
隙間時間の活用アプリ学習
テキストや問題集は持ち運ぶのにはあまり適さないため、通勤中や外出時のスキマ時間にアプリを使うのはお勧めです。
アプリによって問題の出題形式や問題数など機能面や金額面は変わってきますが、スマホ1つで学習ができるのでインストールして損はないと思います。
また、アプリをインストールする上で、更新1年から2年以内にされているもの、信用できる会社がリリース元であることを意識してインストールすることをオススメします。
隙間時間の活用動画学習
テキスト以外の学習として、 YouTubeなどの動画で学習することもできるので、チェックしてみるのも1つです。
また、独学だと孤独がつきものになってきます。モチベーションを維持するという点でも、同じように独学で宅建に合格した先輩の動画を見ることをお勧めします。
まとめ
今回は、独学で宅建に合格するために必要なことをお伝えしました。
独学で大切なのは、学習時間最低300時間以上の確保、各科目の時間配分やテキスト選び。
テキスト選びに関しては、ネットで購入するのよりも実際に本屋さんに行ってテキストを手にとってみるのもお勧めです。
また、購入したテキストに関してはしっかり使い込むこと。実際に問題集とテキストを最低は3周することなどです。
独学では、孤独感があったり、モチベーション維持など壁はありますが、しっかりポイントを押さえて学んでいけば独学でも合格できますし、実際に独学でも合格された方は沢山いらっしゃいます。
不安に思うよりも、同じように挑戦している仲間はたくさんいらっしゃるので、是非挑戦してみてください!